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春のお彼岸2027はいつ?3月18日〜24日のお墓参りと作法

春のお彼岸2027はいつ?3月18日〜24日のお墓参りと作法 お墓・埋葬・葬儀
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2027年の春分は、3月21日の午前5時25分。国立天文台が公表した暦では、この日を中日として、彼岸入りが3月18日(木)、彼岸明けが3月24日(水)になります。

春分の日が日曜日に重なるため、翌22日の月曜日は振替休日です。土日と合わせて3連休になり、お墓参りの日取りは例年より組みやすい並びといえます。(出典: 国立天文台『暦要項 令和9年 二十四節気および雑節』、国立天文台『暦要項 令和9年 国民の祝日』)

日付の確認に加えて、当日の手順と持ち物、ぼたもちの用意、行けない年の過ごし方まで、春彼岸の段取りを順に追っていきます。

2027年 春のお彼岸は3月18日(木)から24日(水)まで

お彼岸は、春分の日(秋は秋分の日)とその前後3日間を合わせた7日間です。浄土宗の案内も同じ数え方をしています。2027年の7日間を曜日つきで並べると、次のようになります。

日付(2027年)曜日呼び名暦の上でのこと
3月18日木彼岸入り雑節の「彼岸」はこの日
3月19日金
3月20日土
3月21日日中日(春分の日)春分 5時25分・国民の祝日
3月22日月振替休日
3月23日火
3月24日水彼岸明け

出典: 国立天文台『暦要項 令和9年 二十四節気および雑節』、国立天文台『暦要項 令和9年 国民の祝日』、浄土宗『春季彼岸会』

春分の日は法律で日付が決まっているわけではありません。祝日法には「春分日」とだけ書かれていて、その年の春分がいつになるかは、天体の動きを計算した国立天文台の暦で毎年発表されます。2026年は3月20日でしたが、2027年は1日遅れて21日になりました。

出典: e-Gov法令検索『国民の祝日に関する法律』、国立天文台『暦要項 令和8年 二十四節気および雑節』

2026年(令和8年)2027年(令和9年)
春の彼岸入り3月17日(火)3月18日(木)
春分の日(中日)3月20日(金)3月21日(日)
春の彼岸明け3月23日(月)3月24日(水)
秋の彼岸入り9月20日(日)9月20日(月)
秋分の日(中日)9月23日(水)9月23日(木)

出典: 国立天文台『暦要項 令和8年 二十四節気および雑節』、国立天文台『暦要項 令和9年 二十四節気および雑節』

お墓参りはどの日に行けばいい?

7日間のうち、この日でなければいけないという決まりは、宗派の公式の説明には見当たりません。浄土宗は、この期間にお墓参りをする人もいる、という書き方にとどめています。

編集部の考えは単純で、家族がそろう日がいちばんです。2027年なら、中日の21日(日)か振替休日の22日(月)が候補になります。ただし連休は霊園の駐車場や周辺道路が混みやすいので、車で行くなら平日の18日・19日、または23日・24日に分けるのも一つの手です。

時間帯については、午前中がよいという言い習わしを耳にします。根拠のある決まりではありませんが、霊園には閉門時刻があり、3月下旬の東京の日の入りは17時54分ごろ(3月22日)。掃除の時間を見込むと、昼過ぎまでに着く計画が無難です。

出典: 国立天文台『暦要項 令和9年 東京の日出入』

お墓に着いてから帰るまで、当日の流れ

浄土宗新聞が紹介している手順をもとに、お墓参りの流れを図にしました。宗派や地域で細かな違いはありますが、骨組みはほぼ共通です。

お彼岸のお墓参りの流れ(浄土宗新聞『お彼岸の準備をしましょう』をもとに作成)
お彼岸のお墓参りの流れ(浄土宗新聞『お彼岸の準備をしましょう』をもとに作成)

お墓がお寺の境内にある場合は、まず住職に挨拶をして、本堂のご本尊にお参りしてからお墓へ向かいます。お墓の前では先に手を合わせ、それから掃除にかかるのが順番です。浄土宗では、合掌のあとに「南無阿弥陀仏」を十遍となえるお十念をします。(出典: 浄土宗新聞『お彼岸の準備をしましょう』(2022年))

本堂での手の合わせ方やお焼香の作法はお寺の参拝作法とお焼香にまとめました。寺院墓地ならではの付き合い方は寺院墓地と檀家の関係が参考になります。

掃除は「墓石を磨く」より「周りを整える」

春のお墓は、冬のあいだに積もった落ち葉や砂ぼこりで汚れています。雑草を抜き、花立てと水鉢の古い水を捨て、墓石は濡らした雑巾かタオルで拭く。それで十分です。

硬いブラシや洗剤で墓石をこするのは避けたほうがよい、と私たちは考えています。石の表面や彫った文字を傷めるおそれがあり、汚れが落ちないときは管理事務所や石材店に相談するほうが確かです。

供え物は置いて帰らない

浄土宗新聞は、墓地を汚すことにつながるため、お供物を置いていくのを禁止する墓地が増えていると伝えています。花以外は持ち帰る、というのが今のお墓参りの基本です。(出典: 浄土宗新聞『お彼岸の準備をしましょう』(2022年))

ぼたもちや果物は、手を合わせたあと家に持ち帰って、家族で分けていただけば供養になります。カラスや猫が荒らすと、隣の区画にも迷惑がかかります。

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忘れると困るもの、あると助かるもの

霊園によっては手桶やほうきを貸してくれますが、寺院墓地や小さな共同墓地では用意がないこともあります。浄土宗新聞が挙げている持ち物をもとに、表に整理しました。

区分持ち物メモ
お参りの道具数珠・線香・ろうそく・マッチかライター風がある日は線香に火が移りにくい。ライターが楽
供えるもの花(地方によっては樒)・ぼたもちなど花以外は持ち帰る
掃除の道具手桶・柄杓・雑巾・タオル・ほうき・タワシ手桶と柄杓は霊園で借りられる所が多い
片付けゴミ袋抜いた草や枯れた花を持ち帰る
あると助かる軍手・はさみ・ウェットティッシュ花の茎を切りそろえるのに便利

出典: 浄土宗新聞『お彼岸の準備をしましょう』(2022年)(「あると助かる」の行は編集部の補足)

服装に決まりはありません。法要に出るなら落ち着いた色の服を選び、掃除だけなら汚れてもよい動きやすい格好で構わない。3月下旬は朝晩がまだ冷えるので、一枚羽織るものがあると安心です。

お彼岸とは?春分に先祖を想う理由

「彼岸」はもともと、古代インドのサンスクリット語「パーラミター(波羅蜜多)」に由来する言葉です。向こう岸に渡る、という意味で、漢訳すると「到彼岸」。迷いや苦しみの多いこちらの岸(此岸)から、仏の世界である向こう岸へ渡ることを指します。

では、なぜ春分と秋分なのか。浄土宗の説明によると、この日は太陽が真西に沈むため、西の彼方にあるとされる阿弥陀如来の極楽浄土に想いを向けるのにふさわしい時期と考えられてきました。お彼岸はお盆と違って日本独自の行事で、奈良時代から行われるようになったとされています。

出典: 浄土宗『春季彼岸会』

天台宗の法話も、中日に太陽が真西に沈むことにちなんで西方浄土に手を合わせた、と同じ趣旨を述べています。あわせて、彼岸へ渡る道として布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智恵の六つの修行を挙げ、墓参とともに自分の心のあり方を見直す時期だとしています。(出典: 天台宗 法話集『お彼岸について』)

お墓参りは、その上に重なった習わしだと言えます。

春分の日と秋分の日、法律の言葉は違う

同じお彼岸の中日でも、祝日法が定める趣旨は春と秋で異なります。

祝日祝日法の趣旨2027年の日付
春分の日自然をたたえ、生物をいつくしむ3月21日(日)
秋分の日祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ9月23日(木)

出典: e-Gov法令検索『国民の祝日に関する法律』、国立天文台『暦要項 令和9年 国民の祝日』

先祖をしのぶ日と法律に書かれているのは、実は秋分の日だけです。春分の日は、芽吹きの季節を祝う日として定められています。それでも春のお彼岸にお墓参りをする家が多いのは、法律より古くから続いてきた仏教行事としての彼岸会があるからでしょう。

天台宗の法話が引く「暑さ寒さも彼岸まで」という言い回しのとおり、春彼岸は寒さが遠のき、花のたよりが聞こえ始める頃でもあります。

ぼたもちとおはぎは同じもの?春に「ぼた」と呼ぶわけ

もち米を蒸すか、もち米とうるち米を混ぜて炊き、粒が半分ほど残るくらいにつぶして丸め、あんで包む。農林水産省の広報誌『aff』は、ぼた餅をこう説明しています。作り方の上では、ぼたもちとおはぎに決定的な違いはありません。

呼び名が分かれる理由として、同誌は二つの話を紹介しています。

ぼたもち(牡丹餅)おはぎ(御萩)
名前の由来とされる花牡丹(春に咲く)萩(秋に咲く)
あんの違い(一説)こしあん粒あん
そのわけ(一説)冬を越した小豆は皮が硬くなるので、こして使うとれたての小豆は皮まで柔らかく、粒のまま使える

出典: 農林水産省『aff』2020年3月号「ぼた餅」

あんの違いは、同誌も「一説に」と断っています。地域や店によって、春でも粒あんのぼたもちは珍しくありません。どちらで呼んでも間違いではない、と考えてよさそうです。

お彼岸にこれを供える理由について、同誌は、小豆の赤い色に災いを祓い、先祖を供養する力があると考えられてきたためと説明しています。米と小豆を使うぼた餅は、赤飯と同じように昔からハレの日の食べ物でした。

出典: 農林水産省『aff』2020年3月号「ぼた餅」

お墓に供えたぼたもちは、手を合わせたら持ち帰り、家族でいただく。仏壇があれば、家に戻ってから仏壇に供え直すとよいでしょう。

「今年は行けない」ときの春彼岸

遠方に住んでいる、体調がすぐれない、仕事が休めない。お彼岸に毎年お墓へ行けるとは限りません。

浄土宗新聞は、お墓参りに行けないときも先祖を想って手を合わせてほしい、何より故人が喜ぶのはその気持ちだ、と書いています。(出典: 浄土宗新聞『お彼岸の準備をしましょう』(2022年))

  • 家に仏壇があれば、花とぼたもちを供えて手を合わせる
  • 菩提寺の彼岸会(合同の法要)に、法要だけ申し込めるか尋ねてみる
  • お彼岸の前後、都合のつく日にずらしてお参りする

お墓が遠く、今後も通うのが難しいと感じているなら、管理の形を見直す時期かもしれません。手続きの流れは墓じまいの費用と手順に、お寺に供養と管理を任せる方法は永代供養とは何かに、屋内で参りやすい選択肢は納骨堂の費用と種類にまとめています。

ここは家族の中でも意見が分かれるところです。編集部としては、お彼岸に親族が集まる機会こそ、お墓のこれからを話し合うのに向いていると考えています。

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墓石の価格は石材店によって差があります。複数の石材店から無料で見積もりを取り、内容と金額を比べてから決めると安心です。

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中日の夕方、四天王寺で夕日を拝む「日想観」

浄土宗の『よくあるご質問』によると、『観無量寿経』には、極楽浄土のある西の彼方に沈む夕日を見て浄土を想え、という修行が説かれています。これが日想観(じっそうかん)です。お墓参りとは別の形で、お彼岸の意味にいちばん近い行事かもしれません。

出典: 浄土宗『よくあるご質問』

大阪の四天王寺(大阪市天王寺区)では、春季彼岸会の中日に西門(極楽門)の前でこの日想観が営まれます。四天王寺の公式サイトの3月の行事案内では、春季彼岸会を3月18日〜24日とし、中日21日の17時20分から極楽門前で日想観、と案内しています(2026年10月29日時点の掲載)。彼岸会の期間中は各お堂で先祖供養の法要があり、境内には露店も並びます。(出典: 四天王寺『3月の行事』)

西門の外に立つ石の鳥居は、1294年に建てられた重要文化財です。観光庁の多言語解説文によると、13世紀には西門のそばから大阪湾に沈む夕日を眺めることができ、鳥居に掲げられた銅板には、この鳥居が「極楽の東門」であると記されています。(出典: 観光庁『地域観光資源の多言語解説文データベース』四天王寺(2022年))

四天王寺(大阪市天王寺区四天王寺1-11-18)

日想観のあとは四天王寺阿弥陀堂にも足を運べます。法要の時刻は年によって変わることがあるので、出かける前に四天王寺の発表を確かめてください。大阪の社寺は大阪府の神社・お寺から探せます。浄土宗の総本山知恩院(京都)や大本山増上寺(東京)でも、春彼岸の法要が営まれます。

春彼岸のここが気になる

Q
お彼岸にお墓参りをしてはいけない日はありますか?
A

宗派の公式の説明に、行ってはいけない日を定めたものは見当たりません。六曜(仏滅や友引)を気にする人もいますが、六曜は仏教とは別の暦注です。7日間のうち、家族の都合がつく日に行けば問題ありません。

Q
初めてのお彼岸(初彼岸)は何か特別なことをしますか?
A

亡くなってから初めて迎えるお彼岸を初彼岸と呼び、菩提寺で法要をお願いする家もあります。ただ、宗派の公式の説明に決まった儀式は見当たらず、地域や宗派で扱いが違います。迷ったら菩提寺に尋ねるのが確かです。お布施の考え方は四十九日や一周忌の目安が参考になります。

Q
お彼岸の期間を過ぎてからお墓参りをしても意味はありますか?
A

お墓参りはお彼岸に限ったものではなく、命日や月命日、思い立った日に行ってかまいません。浄土宗新聞も、行けないときは手を合わせる気持ちが何より大切だと書いています。

Q
浄土真宗でもお彼岸にお墓参りをしますか?
A

お参りする家は多くあります。ただ、彼岸会をどう意味づけるかは宗派で異なり、浄土宗は極楽往生を願って仏道を実践し、先祖を供養する期間と説明しています。浄土真宗の考え方やお参りの作法は、所属するお寺に確かめるのが確かです。

Q
春のお彼岸にお供えする花は何がよいですか?
A

花の種類を定めた決まりは、宗派の説明には見当たりません。浄土宗新聞は、地方によっては樒を供えることもあると紹介しています。編集部としては、故人が好きだった花や春の季節の花で十分だと考えます。トゲのある花を避けるかどうかは、家や地域の習わしに合わせてください。

法要のお礼については四十九日のお布施の相場、一周忌のお布施の相場、お寺に払うお布施の目安で目安を整理しています。

春彼岸の前に決めておくこと

  1. 行く日を決める(2027年は3月18日〜24日。21日・22日は連休)
  2. 墓地の開門時間と、手桶・ほうきを借りられるかを確かめる
  3. 線香・ろうそく・ライター・花・ゴミ袋をまとめておく
  4. ぼたもちを買うか作るか決め、供えたら持ち帰る
  5. 行けない家族には、仏壇の前で手を合わせてもらう

秋のお彼岸は9月20日(月)から26日(日)まで、中日の秋分の日は9月23日(木)です。春と秋の行事を一年の流れで見渡すなら、神社・お寺の年間行事カレンダーをどうぞ。

参考・出典

参照日: 2026年10月29日

お墓・埋葬・葬儀
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全国の神社・お寺のデータベースを運営し、御朱印・参拝作法・年中行事・お墓・葬儀のマナーを、神社本庁・各宗派・寺社公式・自治体の情報にもとづいて解説しています。

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