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針供養2027はいつ?2月8日(月)と12月8日の寺社3か所と持ち物

針供養2027はいつ?2月8日(月)と12月8日の寺社3か所と持ち物 行事・作法関連
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裁縫箱の底に、先の曲がった縫い針や、錆びて糸が通らなくなったまち針がたまっている。そのまま燃えないごみに出すのは、なんとなく気が引けます。

そんな針を寺社に納め、豆腐や蒟蒻に刺して休ませる行事が針供養です。2027年に参加できる日は、2026年12月8日(火)、2027年2月8日(月)、2027年12月8日(水)の3回。ただ、どの日に行うかは寺社によって違い、両方の日に営むお寺もあれば、片方だけの所もあります。

ここでは、東京の浅草寺と京都の法輪寺が公式に出している案内をもとに、日付の選び方、当日の流れ、針の持って行き方までを順番に追っていきます。

2026年12月から2027年にかけて、針供養の日は3回ある

針供養の日付は毎年同じで、2月8日と12月8日のどちらか、または両方です。暦の上で動くのは曜日だけなので、まずは自分が行ける曜日かどうかを見ておくと計画が立てやすくなります。

日付曜日この日に営む寺社の例ひとこと
2026年12月8日火虚空蔵法輪寺(京都)2027年を待たずに行ける一番早い回
2027年2月8日月浅草寺(東京)・虚空蔵法輪寺(京都)東西の両方で営まれる。初午と同じ日
2027年12月8日水虚空蔵法輪寺(京都)浅草寺は同日に本堂で成道会
2028年2月8日火浅草寺・虚空蔵法輪寺参考として次の2月
出典: 国立天文台『暦要項 令和9年』、浅草寺・虚空蔵法輪寺の年中行事

曜日は国立天文台『暦要項 令和9年』の暦に合わせて確かめました。行事の日付は浅草寺『年中行事 針供養会』と虚空蔵法輪寺『年中行事』によります。浅草寺の年中行事表では、12月8日は本堂での成道会(じょうどうえ)となっていて、針供養の日ではありません(出典: 浅草寺『年中行事』)。

2027年2月8日は、稲荷神社の初午とも重なります。午前に針を納め、午後に近くのお稲荷さんへ回るという一日も組めます。初午の日取りは初午2027は2月8日(月)に書きました。

曜日だけで見ると、2027年は平日の回が続きます。2月8日の月曜は、勤め先に半日休みを申し出るか、昼休みに近くの寺社へ寄るかの二択になりがちです。法輪寺の法要は午後1時からなので、関西で働く人なら午後休みで間に合う並びと言えます。土日に重なる年を待つより、平日の短い時間で行けるかどうかを先に考えるほうが現実的でしょう。

“2月と12月、どっちが正しいの?”と聞かれたら

どちらも正しい、というのが答えです。

よく「関東は2月、関西は12月」と言われますが、公式の案内で確かめられた範囲では、そうきれいには分かれていません。京都・嵐山の虚空蔵法輪寺は2月8日と12月8日の両方で法要を営み、東京の浅草寺は2月8日の一回です。法輪寺のように両日行う寺院があるので、「京都だから12月」と決めつけると、2月の回を見落とします。

由来について、二つの日付をそれぞれ何の節目とするかには諸説があり、寺社の公式案内では説明が見つかりませんでした。ここでは説を一つに絞らず、日程は各寺社の発表に従うことをすすめます。

編集部としては、日付の「正しさ」より、行ける日を優先してよいと考えています。針を納めたい気持ちが先にあり、日付はそれを受け止める場がいつ開くか、という話だからです。

針供養の日の決め方(編集部作成)
針供養の日の決め方(編集部作成)

浅草寺・法輪寺・淡嶋神社、3か所の針供養を比べる

針供養で名前が挙がりやすい3か所を、公式の案内や自治体の資料で確認できた内容だけで並べました。空欄は「確認できなかった」という意味です。

寺社日付時刻針を刺すもの・特徴
浅草寺(東京都台東区)2月8日公式に記載なし堂内の豆腐に針を刺す。魂針供養之塔の前で法要
虚空蔵法輪寺(京都・嵐山)2月8日・12月8日午後1時から法要蒟蒻に大針を刺す。甘酒の接待
淡嶋神社(和歌山市加太)公式で確認できず公式で確認できず全国の淡島神社の総本社。人形供養と3月3日のひな流しで知られる
出典: 浅草寺・虚空蔵法輪寺の公式サイト、京都観光Navi、和歌山市『魅力マップ 北西部』

浅草寺(東京)― 淡島堂で豆腐に針を刺す

浅草寺の針供養会は、境内の淡島堂で2月8日に営まれます。やわらかい豆腐や蒟蒻に針を刺して感謝し、針仕事の上達と無事を祈る行事で、堂内に設けられた豆腐に参拝者が針を刺していきます。魂針供養之塔の前では法要があり、金龍講による御詠歌も奉詠されます(出典: 浅草寺『年中行事 針供養会』)。

浅草寺は、江戸時代に淡島明神の功徳を説いて歩いた「淡島願人(あわしまがんにん)」の影響で、針供養の慣習が盛んになったと説明しています。開始時刻は公式ページに書かれていないため、早めの時間に着くつもりで出かけると安心です。東京のほかの社寺は東京都の神社・お寺から探せます。

浅草寺 淡島堂の周辺
浅草寺 淡島堂の周辺 写真: Balon Greyjoy / Wikimedia Commons(CC0)

虚空蔵法輪寺(京都・嵐山)― 年2回、蒟蒻に大針

嵐山の虚空蔵法輪寺では、2月8日と12月8日の午後1時から針供養の法要があります。寺の案内によれば、皇室で使用された針を供養するよう天皇から命じられたのが始まりと伝わっています。参拝者は蒟蒻に大針を刺し、長年働いた針を休ませます(出典: 虚空蔵法輪寺『年中行事』)。

京都市観光協会の京都観光Naviは、コンニャクを祭壇に供え、飾り糸の付いた長い針を刺す様子や、法要のときの甘酒の接待を紹介しています。本尊の虚空蔵菩薩は手芸・芸能の守護仏とされ、清和天皇が針を納める堂を建てたことが由来の一つとして挙げられています(出典: 京都観光Navi(京都市観光協会)『針供養【虚空蔵法輪寺】』)。

虚空蔵法輪寺の場所(嵐山・渡月橋の南側)

京都観光Naviでは、最寄りのバス停として市バス28番の「嵐山公園」を案内しています。法輪寺は数え年13歳の「十三まいり」でも知られる寺で、春は3月13日から5月13日、秋は10月から11月に受け付けています(出典: 虚空蔵法輪寺『年中行事』)。子どもの節目の参拝なら、七五三の日取りとあわせて考えておくとよいでしょう。京都の社寺は京都府の神社・お寺にまとめています。

淡嶋神社(和歌山・加太)― 淡島信仰の総本社

和歌山市の観光マップは、加太の海沿いにある淡嶋神社を、全国にある淡島(嶋)神社の総本社として紹介しています。人形供養で知られ、3月3日にはひな流しが盛大に営まれます(出典: 和歌山市『魅力マップ 北西部』)。

浅草寺が針供養の広まりに結びつけている「淡島明神」の信仰の中心が、この神社です。針祭の日時は神社の公式発表で確かめられなかったため、ここでは日付を載せていません。訪ねる前に神社へ問い合わせてください。和歌山の社寺は和歌山県の神社・お寺から、神社での拝礼は二礼二拍手一礼のやり方を参考にどうぞ。

御朱印帳・参拝グッズを探す

お寺用・神社用の使い分けや選び方は本文で解説しています。

当日の流れを、受付から帰りまで

法要の進み方は寺社ごとに違いますが、参拝する側の動きはだいたい同じです。法輪寺の午後1時開始を例に、無理のない時間割を組んでみました。時刻は編集部の想定で、寺が決めているのは法要の開始時刻だけです。

法輪寺の針供養に参加する場合の一例
  • 12:15
    嵐山に着く
    バス停や駅から境内まで歩く時間を見ておく
  • 12:30
    本堂で参拝・針を納める
    使用済みの針は法要当日に持参する決まり
  • 13:00
    法要が始まる
    読経のあいだは静かに。撮影は寺の案内に従う
  • 法要後
    蒟蒻に大針を刺す
    長年働いた針を休ませる意味がある
  • 帰り
    甘酒をいただく・周辺を歩く
    甘酒の接待は京都観光Naviの紹介による

出典: 虚空蔵法輪寺『年中行事』、京都観光Navi(京都市観光協会)『針供養【虚空蔵法輪寺】』

お寺での合掌や焼香の作法に不安があれば、お寺の参拝作法とお焼香の手順を先に読んでおくと落ち着いて参列できます。

針を持って行く前に、確かめておきたいこと

つまずきやすいのは、日付より「何を、どう持って行くか」です。法輪寺の案内には、はっきりした決まりが3つ書かれています。

確認すること虚空蔵法輪寺の決まり編集部のひとこと
持って行く日法要の当日に持参。ほかの日は預からない前日に郵送や持ち込みはできないと考える
当日以外に持参した場合個別供養になる急ぐなら事前に寺へ相談を
納められない針注射針は受け付けていない医療用の針は医療機関や自治体の案内に従う
出典: 虚空蔵法輪寺『年中行事』

持ち運びは、針先が出ないようにするのが第一です。厚紙に刺してから紙で包む、空き瓶やふた付きの小箱に入れる、といった形にしておくと、受付でも扱いやすくなります。何本あるかを数えておく必要はありません。

ミシン針や刺しゅう針など、縫い針以外を納められるかは寺社ごとに違う可能性があります。

浅草寺は持参の方法を公式に示していないため、量が多いときや、ミシン針をまとめて持って行きたいときは、事前に寺へ尋ねるのが確実です。

針供養に行けない年は、針先を厚紙や布で包み、「針」と書いた紙で巻いてから、住んでいる市区町村の分別ルールで出す方法もあります。収集の人がけがをしないよう包むことが、針への手当てにもなります。

近所に針供養をする寺社があるか、どう探す?

浅草寺と法輪寺は遠い、という人のほうが多いかもしれません。針供養は淡島明神をまつる神社やお堂を中心に広まった行事だと浅草寺は説明しています(出典: 浅草寺『年中行事 針供養会』)。手がかりになるのは、まず社名や堂名です。

  1. 住まいの近くで「淡島」「淡嶋」「粟島」の名がつく神社やお堂を探す
  2. 見つかったら、2月8日・12月8日に行事があるかを社寺の掲示や公式サイトで確かめる
  3. 載っていなければ、電話で「古い針を納められるか」を尋ねる

和めぐりの社寺ページでも、淡島神社や淡嶋神社は各地に登録されています。名前が同じでも、針供養をしているかどうかは一社ずつ違います。小さな神社では行事を外に告知していないこともあり、問い合わせて初めて分かる場合もあるでしょう。都道府県から探すなら東京都の神社・お寺、京都府の神社・お寺、和歌山県の神社・お寺のように県別の一覧が入口になります。

ここは意見が分かれるところですが、編集部は、遠くの有名な寺社に一度行くより、近くで毎年続けられる場所を見つけるほうが、この行事には合っていると考えています。針は毎年少しずつたまるものだからです。

なお、淡嶋神社は針だけでなく人形供養でも知られています(出典: 和歌山市『魅力マップ 北西部』)。ひな人形や古い人形の納め先を探している人にとっても、覚えておきたい神社です。

家で静かに区切りをつけるなら

寺社に行けない人もいます。仕事の日と重なる、遠方に住んでいる、体が動きにくい。そうした場合に、自宅でできる形を一つの案として書いておきます。これはどこかの寺社が定めた作法ではなく、編集部の考えです。

  1. 2月8日か12月8日に、使い終えた針を集める
  2. 豆腐か蒟蒻を小皿にのせ、針を刺して「おつかれさま」と声をかける
  3. 豆腐や蒟蒻は食べずに処分し、針は包んで自治体の分別に従って出す

刺す行為そのものに、固い布を通し続けた針をやわらかい物の中で休ませる意味が込められています。浅草寺の説明にある「針に感謝し、針仕事の上達、無事を祈る」という言葉は、家で行うときの心構えとしても使えます(出典: 浅草寺『年中行事 針供養会』)。

年の終わりに区切りをつける行事としては、12月の年越の大祓と茅の輪の作法もあります。お正月の飾りを納める時期は正月飾りの外し方と処分方法で確認できます。

ここが気になる、という声に答えます

Q
2027年の針供養はいつですか?
A

2027年2月8日(月)と2027年12月8日(水)です。両日営む寺院なら、その前の2026年12月8日(火)も選べます。浅草寺は2月8日、虚空蔵法輪寺は2月8日と12月8日に行います。

Q
針供養の時間は何時からですか?
A

虚空蔵法輪寺は午後1時から法要が始まります。浅草寺は公式の年中行事ページに時刻の記載がないため、出かける前に寺へ確かめてください。

Q
裁縫をしない人が参加してもいいですか?
A

参加者を限る案内は、浅草寺・法輪寺の公式ページには見当たりません。法輪寺は技芸の上達や家庭円満を願う行事として紹介されています。手芸や芸能に関わる人も、見学がてら訪ねてよい行事です。

Q
当日行けない場合、針を郵送で預けられますか?
A

虚空蔵法輪寺は、使用済みの針を法要当日に持参するよう案内しており、ほかの日は預かっていません。郵送の扱いはどの寺社でも公式案内で確認できなかったので、送る前に問い合わせてください。

Q
御朱印はいただけますか?
A

針供養の日に限った御朱印があるかは、公式案内では確認できませんでした。通常の御朱印の受付時間は寺社ごとに違い、行事の日は混み合うこともあります。受付の時間帯の考え方は、神社のお参りの時間をまとめた記事も参考になります。

受付時間の目安は神社のお参りは何時まで?に、一年の行事の並びは神社・お寺の年間行事カレンダーに、2月の厄除けは節分の厄除けは神社とお寺どちら?にまとめています。

最後に

針供養は、日付さえ押さえれば、思い立った年から参加できる行事です。2026年12月8日を逃しても、2027年2月8日には東京でも京都でも法要があります。

曲がった針を捨てずに取っておいた人なら、その手間がもう供養の半分になっている。私たちはそう思います。

御朱印帳・参拝グッズを探す

お寺用・神社用の使い分けや選び方は本文で解説しています。

参考・出典

参照日: 2026年10月28日

行事・作法関連
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全国の神社・お寺のデータベースを運営し、御朱印・参拝作法・年中行事・お墓・葬儀のマナーを、神社本庁・各宗派・寺社公式・自治体の情報にもとづいて解説しています。

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