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戒名とは?宗派別の位号一覧と戒名料の考え方【2026年・公式情報で解説】

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「戒名って、そもそも何のためにつけるの?」「信士・居士・院号でどう違う?」「戒名料の相場はいくら?」「うちは浄土真宗だけど戒名じゃなくて法名?」――身内を見送るときに、はじめて戒名のことを真剣に考える方は少なくありません。

鎌倉新書の【第7回】お葬式に関する全国調査(2026年)でも、喪主経験者が葬儀で困ったことの第1位は「お布施の相場・マナーがわからない」(346件)でした。戒名にかかるお金は、そのお布施の中でも特にわかりにくい部分です。

結論からお伝えすると、戒名とは「仏弟子になった証として授かる名前」であり、本来は「死後の名前」でも「買う名前」でもありません。全日本仏教会は2000年に「戒名(法名)料という表現は用いない」と表明しており、公的な「戒名料の相場」は存在しません。一方で、浄土真宗では本山の帰敬式(ききょうしき)で法名を授かる冥加金が成人1万〜2.8万円と公式に示されているなど、確かめられる「目安」もあります。

この記事では、葬儀社の宣伝の数字ではなく、各宗派の公式サイト・本山の案内・全日本仏教会の表明・国税庁といった一次情報をもとに、戒名の意味と構成、位号(信士・居士・大姉・院号)の違いと読み方、宗派別の違い、戒名にかかるお金の考え方、授かる流れ、自分でつけられるか・戒名なしでもよいかまでを、神社仏閣メディア「和めぐり」の視点で整理します。

この記事のポイント:①戒名=戒を受けて仏弟子になった証の名前(曹洞宗公式)②院号・道号・戒名・位号の4つで構成されることが多い ③「戒名料」は全日本仏教会が2000年に用いないと表明。位号別の公的な相場はない ④浄土真宗は「法名」。東本願寺1万円・西本願寺1.2万円・築地本願寺1.8万円〜(成人・帰敬式)⑤自分でつけた戒名は菩提寺の墓に納骨できないことがある

戒名とは?意味と「法名」「法号」との違い

曹洞宗の公式サイトSOTOZEN-NETのよくあるご質問では、戒名を「戒を受け仏弟子となったものが授かる名前」と説明しています。曹洞宗では、三帰戒・三聚浄戒・十重禁戒の「十六条戒」を授け、そのときにいただく名前が戒名です。

同じページでは、本来は「仏弟子としての自覚が生まれた時にいただくもの」で、生きているうちにその機会に恵まれなかった場合に、亡くなったときに授かるとされています。つまり、戒名は亡くなった人のための名前ではなく、仏弟子になった人の名前なのです。現在は葬儀のときに授かる人が多いため、「死後の名前」と思われがちですが、生前に授かる人もいます。

浄土宗の新纂浄土宗大辞典「戒名」でも、戒名は「授戒などの儀礼を受けて、仏門に帰入した者に与えられる名」とされ、法名・法号とも呼ばれるとあります。もともとは出家した僧侶だけが受けていましたが、やがて在家の信者にも与えられるようになり、死者に戒名を授ける風習が一般的になりました。

戒名・法名・法号の違い

呼び方主に使う宗派意味・特徴
戒名(かいみょう)曹洞宗・臨済宗・浄土宗・天台宗・真言宗など戒を授かり仏弟子になった証の名前
法名(ほうみょう)浄土真宗(本願寺派・大谷派など)戒律ではなく、阿弥陀如来の教えに帰依した者の名。「釋○○」の形
法号(ほうごう)日蓮宗など法華経に帰依した者の名。戒名と同じ意味で使われることも多い
宗派の一般的な呼び方を整理したもの。浄土真宗の法名は築地本願寺「帰敬式」、戒名・法名・法号の関係は新纂浄土宗大辞典による

戒名の構成|院号・道号・戒名・位号の4つ

一般に「戒名」と呼ばれるものは、いくつかの部分の組み合わせです。新纂浄土宗大辞典によると、室町時代ごろから複数の要素が組み合わされるようになり、現在は院号・誉号・道号・戒名・位号など、授けられた全てを含めて「戒名」と呼ぶ傾向が強いとされています。本来の「戒名」は、そのうちの2文字の部分だけを指します。

戒名の一般的な構成(例:○○院 △△ □□ 居士)。宗派・寺院により異なる
戒名の一般的な構成(例:○○院 △△ □□ 居士)。宗派・寺院により異なる
部分文字数の例意味つかない場合
院号(いんごう)・院殿号○○院/○○院殿もとは寺院を建立・寄進した人に贈られた称号。現在は寺院や社会への貢献が大きい人に一般的にはつかないことも多い
道号(どうごう)2文字仏道を修める者の別名。趣味・人柄・仕事などから選ばれることがある宗派・寺院により省略されることも
戒名(狭い意味)2文字仏弟子としての名。俗名の1字を入れることが多い必ずつく(本体)
位号(いごう)2文字性別・年齢・信仰の深さなどを表す浄土真宗ではつけない
一般的な構成を整理したもの。浄土真宗が位号を用いないことは築地本願寺「帰敬式」による

戒名の文字数(「9文字の戒名」など)が話題になることがありますが、文字数が多いほど良いというものではありません。院号がつくかどうか、道号があるかどうかで文字数が変わるだけで、どの部分をつけるかは菩提寺の住職が故人の信仰や寺院とのかかわりを見て判断します。

戒名のランク(位号)一覧と読み方|信士・居士・大姉・院号の違い

戒名の「ランク」と呼ばれるのは、主に位号と院号の組み合わせです。ただし、仏教の考え方では、仏弟子に上下はありません。位号は「信仰の深さ」や「寺院とのかかわり」を表すもので、お金で買う等級ではないという点を押さえておきましょう。

位号・称号読み方一般的な対象備考
信士/信女しんじ/しんにょ成人男性/成人女性最も一般的な位号
居士/大姉こじ/だいし成人男性/成人女性信仰が篤い人や寺院への貢献がある人に
禅定門/禅定尼ぜんじょうもん/ぜんじょうに成人男性/成人女性地域や宗派によって用いられる
院○○信士・院○○居士などいん〜院号がつく場合院号+位号の組み合わせ
院殿○○大居士/清大姉いんでん〜だいこじ/せいだいし特に貢献が大きい人現代ではまれ
童子/童女どうじ/どうにょおおむね15歳くらいまでの子ども年齢の区切りは寺院で異なる
孩子/孩女がいじ/がいにょ幼児年齢の区切りは寺院で異なる
嬰子/嬰女えいじ/えいにょ乳児水子には「水子」を用いることも
釋○○/釋尼○○しゃく/しゃくに浄土真宗の法名位号はつけない
一般的な用例を整理したもの。対象年齢や使い分けは宗派・寺院・地域によって異なります

「上座」「大居士」などは何を表す?

このほかにも、禅宗の寺院などでは「上座(じょうざ)」といった語が使われることがあり、「大居士」「清大姉」のように位号に字が加わる場合もあります。どの称号をどのように使うかは宗派・寺院ごとの慣習で決まっているため、見慣れない文字があれば、授けてくれた住職に意味を尋ねてみましょう。戒名の一字一字には、故人を思って選ばれた理由があります。

宗派別の戒名の違い|浄土真宗・曹洞宗・浄土宗・日蓮宗など

戒名の基本の形は多くの宗派で共通ですが、呼び方や特徴的な文字には違いがあります。自分の家の宗派がわからないときは、仏壇の位牌・過去帳、お墓の墓石、親族への確認で調べられます。

宗派呼び方戒名の特徴(一般的な例)本山の例
浄土真宗(本願寺派・大谷派など)法名「釋○○」(女性は「釋尼○○」とすることも)。信士・居士などの位号は用いない東本願寺(真宗本廟)(大谷派)・築地本願寺(本願寺派)
浄土宗戒名五重相伝を受けた人に「誉(よ)」の字を含む誉号がつく知恩院(総本山)・増上寺(大本山)
曹洞宗戒名十六条戒を授かり仏弟子となった証。院号・道号・戒名・位号の構成が多い永平寺(大本山)
臨済宗戒名曹洞宗と同じ禅宗で、構成は似ている妙心寺など各派本山
天台宗・真言宗戒名真言宗では戒名の上に梵字を入れることがある延暦寺(天台宗)・高野山金剛峯寺(真言宗)など
日蓮宗法号(戒名)「日」の字や「妙」「法」の字を用いることがある身延山久遠寺
宗派の一般的な特徴。曹洞宗はSOTOZEN-NET、浄土宗の誉号は新纂浄土宗大辞典、浄土真宗は築地本願寺による。同じ宗派でも寺院・地域により異なります

浄土真宗の法名|「戒名」ではない理由

浄土真宗では、戒律を守ることで救われるのではなく、阿弥陀如来の本願によって救われると考えます。そのため、戒を授かった証である「戒名」ではなく、仏法に帰依した証として「法名」を授かります。築地本願寺の案内では、法名は「釋○○」の形で、「信士・信女・居士・大姉等の修行形態をあらわす位号などは用いておりません」と明記されています。

また、浄土真宗本願寺派の正宣寺(西本願寺派)の案内によると、院号は本願寺(西本願寺)から授与されるもので、一般の寺院では交付できないとされています。

曹洞宗の戒名|十六条戒と授戒

曹洞宗では、葬儀の中で故人に戒を授ける「授戒」が大切な儀式です。SOTOZEN-NETによると、授けられるのは仏・法・僧に帰依する三帰戒、悪をせず善を行い人々のために生きることを誓う三聚浄戒、不殺生戒から不謗三宝戒までの十重禁戒の、あわせて十六条の戒です。曹洞宗の戒名は、院号・道号・戒名・位号の構成になることが多いとされます。

浄土宗の戒名|五重相伝と誉号

新纂浄土宗大辞典によると、浄土宗では生前に授戒会(じゅかいえ)に参加することで戒名が与えられ、五重相伝会に参加すると誉号が授与されます。授戒会に参加する機会がないまま亡くなる人も多いため、亡くなった後に剃髪・授戒の儀式を行って戒名を授けているとされています。

お墓・葬儀の費用と選び方をまとめて確認

樹木葬・永代供養・納骨堂の違いと相場を一つの記事にまとめています。

戒名料の相場はいくら?一次情報で確かめられること

「戒名料の相場は信士○万円、居士○万円」といった一覧表は多くのサイトに載っていますが、その多くは根拠となる調査が示されていません。一方で、伝統仏教の宗派が加盟する全日本仏教会は、日蓮宗 現代宗教研究所の論考によると平成12年(2000年)1月に「戒名(法名)料という表現は用いない」と表明し、寺院が受ける金品はすべてお布施であるという立場を示しています。

つまり、戒名は「料金を払って買うもの」ではなく、読経などと同じく、お布施としてお寺に納めるものです。そのため、位号ごとの公式な価格表は存在せず、和めぐりでは根拠の確認できない金額は掲載しません。

公式に示されている目安|浄土真宗の帰敬式の冥加金

金額を公式に示しているのが、浄土真宗の本山などで行われる「帰敬式(ききょうしき)」です。帰敬式は、生前に仏・法・僧の三宝に帰依することを誓い、法名を授かる儀式で、そのときに納める冥加金(みょうがきん)が公表されています。

受式する場所成人未成年出典
東本願寺(真宗本廟)|真宗大谷派10,000円(18歳以上)5,000円(18歳未満)真宗大谷派「帰敬式 真宗本廟での受式」
本願寺(西本願寺)|浄土真宗本願寺派12,000円6,000円正宣寺「法名・院号」
築地本願寺|選定法名18,000円9,000円築地本願寺「帰敬式」(2026年4月以降)
築地本願寺|内願法名(希望の字を願い出る)28,000円19,000円築地本願寺「帰敬式」(2026年4月以降)
各寺院の公式案内による冥加金(受式時の礼金)。所属寺へのお礼などは別途の場合があります
帰敬式で法名を授かる冥加金(成人)
出典: 真宗大谷派 真宗本廟/正宣寺(本願寺派)/築地本願寺 各公式案内

これはあくまで「本山で生前に法名を授かる場合」の金額で、葬儀のときに菩提寺から法名・戒名を授かる場合のお布施とは同じではありません。ただ、「法名を授かること自体に何十万円もかかるわけではない」ことは、公式情報から確かめられます。

戒名のお布施が変わる要素

  • 院号をつけるかどうか:院号は寺院への貢献に対する称号とされ、お布施の考え方が大きく変わりやすい部分。浄土真宗本願寺派では一般寺院では交付できない
  • 菩提寺との関係:代々の檀家か、初めて依頼するのかで、お寺との関係が違う
  • 読経とまとめて包むか:多くの場合、葬儀の読経と戒名のお布施はひとつの「御布施」にまとめる
  • 地域の慣習:地域によってお布施の考え方や包み方が違う

実際に包む金額は、菩提寺に「皆さまはどのくらいお包みされていますか」と率直に尋ねるのが確実です。お布施全体の内訳(読経・御車代・御膳料)や封筒の書き方、渡し方はお寺の葬儀費用とお布施の内訳・渡し方で詳しく解説しています。

戒名のお布施は相続税の控除対象?

国税庁のタックスアンサー No.4129では、相続財産から差し引ける葬式費用として「葬式に当たりお寺などに対して読経料などのお礼をした費用」が挙げられています。葬儀の際に戒名を含めて渡したお布施は、この「お礼」として扱われるのが一般的です。一方、初七日など法事の費用や墓石・墓地の購入費は控除できません。お布施は領収書が出ないことも多いので、日付・お寺の名前・金額・名目をメモに残しておきましょう。

戒名をつけてもらう流れ|葬儀のときと生前の場合

葬儀のときに戒名を授かる一般的な流れ
  • STEP1
    菩提寺に連絡
    亡くなったらまず菩提寺に連絡し、葬儀の日程と読経、戒名をお願いする
  • STEP2
    故人の情報を伝える
    俗名・生年月日・人柄・趣味・仕事・信仰など。戒名に使ってほしい字の希望があればこのとき相談
  • STEP3
    戒名(法名)が決まる
    住職が考えて白木の位牌に書かれることが多い。通夜までに決まるのが一般的
  • STEP4
    葬儀で授戒・読経
    宗派の作法に沿って授戒・引導などが行われ、戒名が授けられる
  • STEP5
    お布施を渡す
    読経と戒名のお布施をまとめて「御布施」として渡すことが多い
  • STEP6
    本位牌・墓石に刻む
    四十九日までに仏具店で本位牌を作り、納骨時などに墓誌・墓石に戒名を刻む

生前戒名という選択肢

戒名は本来、生きているうちに授かるものです。菩提寺にお願いして生前に戒名を授かることも、浄土宗の授戒会・五重相伝会や、浄土真宗の帰敬式に参加して授かることもできます。東本願寺(真宗本廟)では、帰敬式を基本的に毎日執行しており(毎月12日・27日は午後のみ)、当日申し込みの場合は本山が選んだ法名での受式になると案内されています。

生前に戒名を授かると、自分で意味を聞いて納得できる、家族の負担が減る、といった良さがあります。ただし、菩提寺がある場合は、ほかのお寺で授かった戒名・法名を菩提寺が受け入れるかを事前に確認しておきましょう。

真宗大谷派の本山・東本願寺(真宗本廟)の場所。帰敬式で法名を授かることができる
東本願寺(真宗本廟)の御影堂(京都市下京区)
東本願寺(真宗本廟)の御影堂(京都市下京区) 写真: Photograph by Mike Peel (www.mikepeel.ne / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

京都には浄土真宗・浄土宗の本山が集まっています。本山を参拝して宗派の考え方にふれるのも、戒名を身近に感じるきっかけになります。京都府の神社・お寺一覧もあわせてご覧ください。

戒名は自分でつけられる?戒名不要・葬式不要という選択の注意点

「戒名は自分でつけてもいいの?」という質問に対して、曹洞宗の公式サイトは「戒名は仏さまの弟子となったときに、その証として住職から授けられる名前です。自分で好きな名をつけるものではありません」と答えています。戒名が「仏弟子の証」である以上、自分で名乗るものではないというのが寺院側の立場です。

法律上、戒名がなくても葬儀や火葬、埋葬はできます。無宗教葬や直葬(火葬式)を選び、戒名をつけない人もいます。ただし、次の点には注意が必要です。

選択起こりうること対策
戒名をつけない菩提寺の墓地に納骨する際、戒名がないことを理由に断られることがある菩提寺があれば事前に相談する。宗派不問の霊園・永代供養墓を検討
自分でつけた戒名菩提寺が認めず、改めて戒名を授かる必要が出ることがある菩提寺に相談するか、生前戒名として正式に授かる
菩提寺以外で戒名を授かる菩提寺の墓に納骨できない、葬儀のやり直しを求められるなどのトラブル必ず菩提寺に先に連絡する
葬式をしない(直葬)親族の理解が得られない、後から法要をしたいときに困る親族と事前に話し合う。後日の読経・法要をお寺に相談
一般的に起こりうることを整理したもの。対応は寺院・霊園によって異なります

菩提寺がなく、宗派不問・檀家不要の納骨先を探している場合は、永代供養墓や樹木葬が選択肢になります。種類と費用はお墓・埋葬の種類と費用相場の完全ガイド、地域別には千葉県で永代供養ができるお寺と費用・山形県で永代供養・合祀墓のあるお寺一覧・千葉県の樹木葬の費用と選び方で紹介しています。

位牌・墓石に戒名を入れるときの費用と確認点

葬儀のときに使う白木の位牌は仮のもので、四十九日までに漆塗りなどの本位牌に作り替えるのが一般的です(浄土真宗では位牌を用いず、法名軸や過去帳に記すことが多いとされます)。本位牌の費用は、位牌本体の材質・大きさと、戒名の文字入れ(手彫り・機械彫り・金箔など)で決まり、仏具店によって大きく違います。

  • 文字数で料金が変わるか:戒名の文字数や、俗名・没年月日・行年を入れるかで料金が変わる店もある
  • 納期:文字入れには日数がかかるため、四十九日法要の日程から逆算して早めに注文する
  • 墓石・墓誌への彫刻:納骨時に石材店に依頼。墓地の管理者(寺院・霊園)の許可が必要なことも
  • 誤字の確認:戒名には旧字体や見慣れない字が多い。お寺からいただいた書面をそのまま渡し、校正を確認する

四十九日・一周忌・お盆・お彼岸など、戒名を授かった後もお寺とのかかわりは続きます。主な仏事の時期は神社・お寺の年間行事カレンダーで確認できます。

戒名で後悔しないための5つのポイント

  1. まず宗派と菩提寺を確認する:位牌・過去帳・墓石・親族への確認で調べる
  2. 菩提寺には葬儀社より先か同時に連絡する:菩提寺以外で戒名を授かるとトラブルのもと
  3. 故人の人柄や希望を住職に伝える:戒名に入れてほしい字があれば早めに相談
  4. 院号の希望は家族で話し合ってから:将来の法要やほかの家族の戒名との釣り合いも考える
  5. お布施の目安は率直に尋ねる:「皆さまはどのくらい」と聞くのは失礼ではない

迷ったら:菩提寺がある→すべて菩提寺に相談/菩提寺がない→葬儀社に同じ宗派の寺院を紹介してもらうか、本山の帰敬式・授戒会で生前に授かる方法も検討

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よくある質問(FAQ)

Q
戒名とは簡単にいうと何ですか?
A

戒を授かり仏弟子になった証として授かる名前です(曹洞宗公式サイトの説明)。本来は生前に授かるものですが、その機会がなかった場合に亡くなったときに授かります。浄土真宗では「法名」、日蓮宗では「法号」と呼ぶこともあります。

Q
戒名料の相場はいくらですか?
A

全日本仏教会は2000年に「戒名(法名)料」という表現を用いないと表明しており、公的な相場はありません。公式に金額が示されている例として、浄土真宗の帰敬式の冥加金は東本願寺で成人1万円、西本願寺で1.2万円、築地本願寺で1.8万円(選定法名)です。葬儀での戒名のお布施は菩提寺に目安を尋ねてください。

Q
信士と居士はどう違いますか?
A

どちらも成人男性の位号で、信士(しんじ)が最も一般的、居士(こじ)は信仰が篤い人や寺院への貢献がある人に授けられることが多いとされます。女性はそれぞれ信女(しんにょ)・大姉(だいし)です。浄土真宗では位号を用いません。

Q
戒名は自分でつけてもいいですか?
A

曹洞宗の公式サイトは「自分で好きな名をつけるものではありません」としています。自分でつけた戒名は菩提寺が認めず、納骨の際に改めて授かる必要が出ることがあります。生前に授かりたい場合は、菩提寺や本山の授戒会・帰敬式に相談しましょう。

Q
戒名がなくても納骨できますか?
A

法律上は戒名がなくても火葬・埋葬できます。ただし、菩提寺の墓地では戒名がないと納骨を断られることがあります。宗派不問の公営霊園や永代供養墓・樹木葬なら、戒名がなくても納骨できるところが多いため、事前に管理者に確認してください。

まとめ|戒名は「仏弟子の証」。金額より菩提寺との対話を

  • 戒名は、戒を授かり仏弟子になった証の名前。本来は生前に授かるもの
  • 院号・道号・戒名・位号で構成されることが多い。浄土真宗は「法名(釋○○)」で位号を用いない
  • 位号(信士・信女、居士・大姉など)は信仰や寺院とのかかわりを表し、お金で買う等級ではない
  • 全日本仏教会は「戒名料」という表現を用いないと表明。位号別の公的な相場はない
  • 公式に示された目安として、帰敬式の冥加金は成人1万〜2.8万円(東本願寺・西本願寺・築地本願寺)
  • 自分でつけた戒名や菩提寺以外で授かった戒名は、納骨でトラブルになることがある。まず菩提寺に相談

戒名の一字一字には、故人の人生と、仏の教えにつながる願いが込められています。金額の多寡よりも、どんな思いでその名を授かるのかを住職と話すことが、後悔しない一番の近道です。お寺へのお布施全体についてはお寺の葬儀費用とお布施の内訳・渡し方、お墓の選び方はお墓・埋葬の種類と費用相場の完全ガイド、東京の寺院は東京都の神社・お寺一覧もあわせてご覧ください。

参考・出典

お墓・埋葬・葬儀
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