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令和の「新古墳時代」到来? 株式会社前方後円墳が描く、日本文化とビジネスの融合

和めぐり特集

私たち「和めぐり」読者の皆様であれば、日本全国の神社仏閣を巡る中で、一度はその土地に眠る「古墳」を目にしたことがあるのではないでしょうか。鍵穴のような形をした前方後円墳、あるいは円墳や方墳。それらは古代の権力者たちの墓であり、同時に日本の原風景の一部として、静かに時を刻んできました。

しかし、もし私が皆様に「あなたも古墳に入りませんか?」と問いかけたら、どう思われるでしょうか。「何を馬鹿なことを」「それは王族だけの特権でしょう」――そう思われるのが自然かもしれません。

ところが今、この常識が覆されようとしています。

「墓石を建てる時代は終わった。これからは古墳の時代だ」

そう高らかに宣言し、現代の日本に本物の古墳を築造・販売する異色のスタートアップ企業が現れました。その名も、株式会社前方後円墳。

彼らが提供する「竹田式古墳墓」は、単なる奇をてらった商品ではありません。販売開始からわずか24時間で数百区画が完売し、現地を見ることなく購入を決める人が続出するという、エンディング産業の歴史を塗り替えるほどの熱狂を生み出しています。

なぜ今、人々は最新の納骨堂ではなく、古代の形式である「古墳」を選ぶのか?

そして、この事業が秘める、計り知れないビジネスのポテンシャルとは何なのか?

本記事では、日本文化を愛する「和めぐり」編集長の視点から、この令和の奇祭とも言える「新古墳ムーブメント」の全貌を、文化的な面白さとビジネスとしての凄みの両面から、5000字を超えるボリュームで徹底解剖します。

第1章:「株式会社前方後円墳」が仕掛ける、日本式樹木葬の革命

西洋式樹木葬への違和感と「日本式」の提唱

まず、株式会社前方後円墳がどのような課題意識から生まれたのか、その背景を見ていきましょう。

現代の日本は、少子高齢化と核家族化の進行により、「お墓」を取り巻く環境が激変しています。代々の墓を守る継承者がいない、子供に負担をかけたくないという理由から、「墓じまい」を選択する人が急増。その受け皿として台頭したのが「樹木葬」です。

今や新規販売されるお墓の過半数を占めると言われる樹木葬ですが、その多くはイギリス発祥のガーデニング霊園スタイルを模したものでした。バラやチューリップが咲き誇る美しい霊園は素晴らしいものですが、一方で「日本人が眠る場所として、もっとふさわしい形があるのではないか?」という疑問も生まれます。

ここに風穴を開けたのが、株式会社前方後円墳の代表取締役を務める竹田恒泰氏です。

「日本には日本式の樹木葬があっても良いはず。それが古墳墓です!」

この力強いコンセプトこそが、同社の事業の根幹です。単なる古い形式への回帰ではなく、現代の「樹木葬ニーズ(永代供養、自然への回帰)」を満たしつつ、そこに「日本古来の精神性」を注入する。いわば、お墓の再発明(リインベンション)を行ったのです。

スタートアップとしての「株式会社前方後円墳」

令和6年4月に創業したばかりの同社ですが、その事業内容は「古墳型墓および神道式樹木葬の企画、設計、施工並びに販売」と極めて専門的です。

彼らが提供するのは、過去の遺産としての古墳ではありません。「現在進行形の古墳」です。

事業の構造としては、既存の霊園(その多くは仏教霊園)の中に、神道の施設として古墳を築造するというスタイルをとっています。これは、許認可のハードルが高い墓地開発において、既存のインフラを活用しながら新しい価値を付加するという、極めてクレバーな戦略です。

「なんちゃって」ではない、本物への執念

私がこの事業を知って最も驚かされたのは、その「本物へのこだわり」です。ビジネスとしてお墓を売るだけなら、形だけ前方後円墳に似せたコンクリートの塊を作れば安上がりです。しかし、彼らはそれを由としませんでした。

「どうせ作るなら、ちゃんとしたものを作ろう」

その想いのもと、考古学者をチームに招集。モデルとする時代を「3世紀の大和」と厳密に設定し、学術的な裏付けを持って設計を行っています。

特筆すべきは、古墳に納められる副葬品「三種の神器」へのこだわりです。

  • 御鏡(みかがみ)
  • 御剣(みつるぎ)
  • 御勾玉(みまがたま)

これらを、出土品を参考に忠実に再現しています。特に御剣については、奈良県の黒塚古墳から出土したものをモデルに、教育委員会から正式な図面を取り寄せ、現代の刀鍛冶に依頼して製作したといいます。これら神器の製作費だけで1000万円以上が投じられているというから驚きです。

さらに、古墳の周囲には円筒埴輪や盾持埴輪を配置。これらも当時の祭祀形式を再現しています。つまり、購入者は単なる「お墓の区画」を買うのではなく、「博物館クラスの文化遺産」の一部になる権利を買っていると言えるのです。この圧倒的な「真正性(オーセンティシティ)」こそが、目の肥えた現代人の心を掴んで離さない最大の理由でしょう。

第2章:24時間で完売? 熱狂を生む「文化的価値」と「体験」

大阪メモリアルパークでの衝撃的な実績

「良いものを作れば売れる」とは限らないのがビジネスの常ですが、株式会社前方後円墳の事例は、その常識すらも超えるスピード感を見せつけました。

象徴的なのが、関西初進出となった「大阪メモリアルパーク古墳墓」(大阪府大東市)の事例です。建築家・安藤忠雄氏が設計・監修する著名な霊園内に作られたこの古墳墓は、販売開始と同時に凄まじい反響を呼びました。

  • プレオープン販売(限定30区画):開始わずか1時間で完売
  • 追加販売(180区画):開始5時間で完売
  • 24時間経過時点:用意された280区画すべてが契約済み
  • 初月実績:363区画を契約し、単一のお墓商品として初月売上日本一を記録

お墓という、人生で最も高額で、かつ慎重に検討すべき商材が、まるで人気アーティストのライブチケットのように瞬殺される。これは明らかに異常事態です。しかし、この「異常」の中にこそ、現代人が潜在的に抱えていた渇望が見え隠れします。

「見ずに買う」現代人の心理と文化的共鳴

さらに驚くべきデータがあります。それは、契約者の多くが「現地を一度も見ずに」購入を決断しているという事実です。

通常、お墓選びは何箇所も霊園を回り、日当たりや水はけ、管理事務所の対応などをチェックしてから決めるものです。しかし、竹田式古墳墓の購入者は、オンライン上の情報だけで数0万円から百万円を超える決済を行っています。

これは、彼らが買っているのが「土地」や「石」といった物理的なモノではなく、「コンセプト」や「物語」であることの証明です。

「自分も古代の豪族たちと同じように、前方後円墳で眠りたい」

「日本の歴史の一部になりたい」

「竹田氏が手掛ける、日本再生の物語に参加したい」

そうした文化的共鳴が、物理的な確認プロセスを飛び越えさせているのです。これは、「推し活」にも通じる熱量を感じさせます。自身のアイデンティティを「日本」や「歴史」に重ね合わせ、その証として古墳を選ぶ。これは、消費行動というよりは、一種の文化的表明(ステートメント)なのです。

「古墳同窓会」に見るコミュニティの可能性

この事業の面白さは、売って終わりではない点にもあります。「古墳同窓会」というユニークな取り組みがその好例です。

これは、同じ古墳墓を購入した人々(=将来、同じ墓に入る予定の人々)が集まる親睦会です。

「どうせ死んだら一緒になるんだから、元気なうちに仲良くなっておこう」

そんなノリで開かれるこの会は、非常に盛り上がっているといいます。

従来のお墓は、家単位で閉じたものであり、隣の墓の住人と交流することなどあり得ませんでした。しかし、古墳墓は「1つの大きな墓(古墳)をみんなでシェアする」という構造上、そこに緩やかな連帯感が生まれます。

「古墳友だち(フン友)」ができ、生前から交流を楽しむ。これは、孤独死や無縁社会が叫ばれる現代において、お墓を起点とした新しいコミュニティ(縁)の創出と言えます。死後の住処が、生きている間の孤独を癒やす場所になる。この逆転の発想もまた、人気の秘密でしょう。

神仏習合という伝統の現代的実践

「和めぐり」として注目したいもう一つのポイントは、「神仏習合」の実践です。

竹田式古墳墓の多くは、仏教寺院が経営する霊園の中に作られます。しかし、古墳自体は神道の施設であり、祭祀は提携する神社の神職が行います。

大阪メモリアルパークでは、地元の名社である石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)が祭祀を執り行います。仏教の霊園の中で、神道の祝詞が奏上される。これは一見不思議に思えるかもしれませんが、明治維新以前の日本では当たり前の光景でした。

宗教不問で誰でも受け入れ、仏教徒であっても神道の形式で眠ることができる。この寛容さと柔軟さは、日本人が古来持っていた宗教観そのものです。現代において、ビジネスの枠組みの中でこの「神仏習合」を自然な形で復活させた功績は、文化史的にも大きいのではないでしょうか。

第3章:徹底解剖! 市場を席巻するビジネスモデルと戦略

さて、ここからは少し視点を変えて、ビジネスメディアの編集長のような顔をして、この事業の「収益性」や「戦略」について分析してみたいと思います。同社の事業構造や市場データを深く分析してみると、株式会社前方後円墳が、単なる思いつきではなく、極めて緻密かつ大胆な戦略の上に成り立っていることが分かります。

常識破壊のデジタル戦略(DX)

お墓業界といえば、チラシや看板で集客し、石材店が対面で営業し、紙の契約書に実印を押す……そんなアナログな世界でした。

しかし、株式会社前方後円墳は、この業界慣習を「デジタル」で破壊しました。

  1. 完全オンライン完結: 業界初となる「インターネットでお墓が購入できるシステム」を構築。自宅にいながら、スマホ一つで契約まで完了できます。
  2. キャッシュレス決済: クレジットカード決済を導入。高額な買い物における心理的・手続き的ハードルを劇的に下げました。
  3. 分割払いの導入: 月々の支払いを可能にすることで、若年層や現役世代でも「自分のお墓」を確保しやすくしました。

堀江貴文氏との対談でも話題になったそうですが、この「お墓のEC化」は、Amazonで本を買うような手軽さを終活市場に持ち込みました。遠方に住む家族や、忙しい現役世代にとって、この利便性は革命的です。

強固な知財戦略:ビジネスを守る「堀」

「古墳なんて誰でも作れるじゃないか」

そう思われるかもしれません。しかし、同社はここに強固な参入障壁(モート)を築いています。それが「知的財産戦略」です。

  • 商標登録: 「古墳」「前方後円墳」といったキーワードに加え、なんと「古墳の立体図面」そのものを商標登録しています。
  • 形状の保護: これにより、他社が安易に類似の形状の墓を販売することを法的に阻止しています。

3世紀の古墳の形を、21世紀の知財法で守る。この「古代×最先端」の組み合わせこそが、同社の独占的な地位を保証しています。もし大手資本が「古墳ブーム」に気づいて参入しようとしても、法的な壁が立ちはだかるわけです。

霊園事業者へのB2Bソリューション

ビジネスモデルとして秀逸なのは、霊園事業者(お寺など)にとってもメリットが巨大である点です。

多くの霊園は、墓離れによる区画の空きや、収益の低下に悩んでいます。そこに株式会社前方後円墳は、「空いている土地に古墳を作りませんか?」と持ちかけます。

  • 集客力: 話題性のある古墳ができることで、霊園全体の知名度が上がる。
  • 高収益: 従来型の墓地よりも区画あたりの収容効率が高く(地下納骨室や合祀スペースの活用)、収益性が高い。
  • 丸投げOK: 企画、設計、施工、販売、さらには神社の紹介まで、面倒な実務をすべて株式会社前方後円墳が請け負う。

霊園側からすれば、リスクを最小限に抑えながら、起死回生のキラーコンテンツを手に入れられるわけです。この「Win-Win」の関係構築こそが、全国展開を加速させるエンジンとなっています。

第4章:1000億規模も夢ではない? 事業ポテンシャルと収益性

では、この事業はどれほどの規模になる可能性があるのでしょうか。ここでは、具体的な数字を用いてそのインパクトを検証してみましょう。

1基で76億円? 驚異の収益モデル

大阪メモリアルパークの事例で試算してみます。

この古墳墓は、最大で17,000人分の遺骨を収容できる設計になっています(将来的な拡張含む)。

  • 個別安置埋葬(1,000区画): 1区画あたり平均120万円前後。完売すればこれだけで約12億円。
  • 合同永眠埋葬: 1人あたり30万円。

仮に、個別埋葬と合同埋葬を組み合わせて、最大収容数の半分程度が埋まったと仮定してみましょう。その場合でも、売上ポテンシャルは約76.5億円に達すると予測されます。

たった一つの古墳(墓地施設)が、これだけの売上を生み出すのです。一般的なマンション建設プロジェクトなどと比較しても、その売上と継続性(管理費収入など)は魅力的です。

「6〜7年で100基」というロードマップ

同社の中期経営目標には、「6〜7年で100基の古墳墓を造る」という野心的な数字が掲げられています。

仮に、1基あたりの平均売上ポテンシャルを大阪の事例(76.5億円)そのまま適用するのは乱暴だとしても、規模を縮小して1基あたり平均10億円〜20億円と見積もったとしても、100基あれば1000億円〜2000億円規模の市場創出となります。

現在、既に千葉、香川、大阪で展開し、広島での築造も決定しているとのこと。このペースで全国の主要都市、あるいは地方の由緒ある霊園に「ご当地古墳」ができていけば、この数字は決して夢物語ではありません。

ブルーオーシャンの中のブルーオーシャン

エンディング産業は全体としては成長産業ですが、石材店や仏壇店などの既存プレイヤー同士の競争は激化しています。しかし、「古墳墓」というジャンルには、競合がいません(知財で守られているため)。

まさにブルーオーシャン戦略の教科書のような事例です。

  • 価格競争に巻き込まれない: 「古墳」という唯一無二の価値があるため、安売り合戦にならない。
  • 潜在需要の掘り起こし: 「お墓なんていらない」と思っていた層を、「古墳なら入りたい」と振り向かせている。

ビジネス的な観点から見ても、これほど死角の少ないモデルは珍しいと言わざるを得ません。

おわりに:新古墳時代が問いかける、私たちの「ルーツ」と「未来」

ここまで、株式会社前方後円墳の取り組みを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

単なる「面白おかしいニュース」として消費するには、あまりにも本質的で、そして戦略的な事業であることがお分かりいただけたかと思います。

竹田恒泰氏はこう語っています。

「将来の考古学者が、令和の地層から大量の古墳を発見して、『この時代に新古墳時代が始まった』と名付けるかもしれない」

これは冗談めかして聞こえますが、あながちあり得ない話ではない気がします。

1000年後の未来、私たちの時代の地層から、プラスチック製品や電子基板と並んで、真新しい前方後円墳が発掘される。そこには、古代のロマンに憧れ、日本のルーツを大切にしようとした令和の人々の想いが詰まっているのです。

「墓石を建てる時代」から「古墳に帰る時代」へ。

それは、私たちが「日本人としてどう生き、どう死んでいくか」という問いに対する、一つの新しい、そして懐かしい答えなのかもしれません。

もしあなたが、終活を考える年齢になったとき、あるいはご家族の供養を考えるとき。

画一的な納骨堂のロッカーではなく、青空の下、風が吹き抜ける前方後円墳の丘で眠ることを想像してみてください。

そこにはきっと、これまでの「お墓」のイメージにはなかった、清々しさと誇らしさがあるはずです。

「和めぐり」編集長として、この「現代の古墳」が全国に広がり、日本の新しい風景となっていく未来を、期待を持って見守りたいと思います。

そして願わくば、私自身もいつか、その「新古墳時代」の住人の一人になれればと、密かに願っているのです。

参考資料・サイト・動画

販売サイト:『古墳の窓口』

古墳の窓口 / 前方後円墳販売サイト
いい古墳あります! 樹木葬の新形態「古墳墓」 墓石を建てる時代は終わりました。 いまや新規に販売される墓の半数以上が「樹木葬」です。 樹木葬は西洋式が一般的ですが、日本には日本式の樹木葬があっても良いはず。 それが古墳墓です!

公式HP:株式会社前方後円墳

株式会社前方後円墳
|樹木葬の新形態「古墳墓」という提案|シン古墳時代到来!\古墳開発のパイオニア/株式会社前方後円墳にご相談ください。

Youtube

株式会社前方後円墳
墓石を建てる時代は終わりました。いまや新規に販売される墓の半数以上が「樹木葬」です。西洋式が一般的ですが、日本には日本式の樹木葬があっても良いはず。それが 「 古墳墓 」 です!
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古都・京都に生まれ育ち、幼い頃から神社仏閣が日常の風景として傍らにありました。石畳の匂い、静寂に響く鐘の音、季節ごとに表情を変える庭園の美しさ。ガイドブックには載らない、肌で感じてきた日本の精神文化の奥深さを、言葉と写真でお届けします。

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